認定特定非営利活動法人
育て上げネット

今、日本では15～39歳の若者のうち、16人に1人が無業状態にあります。一般に「ひきこもり」や「ニート」と呼ばれ、彼らに対して「甘え」や「わがまま」などと自己責任的な視点でみられていることが多いですが、実際には、教育システムや雇用環境といった外的環境が原因となっていることも少なくありません。つまり、若者たちの抱えている悩みは、決して自己責任だけでは語り切れない社会課題です。彼らの現状を放置しておくことで発生する社会保障コストは日本全体の負担となり、より大きな社会課題へと発展する恐れがあります。
無業の若者たちの自立を支援するためことにはコストがかかります。しかし、そのコストをかけることで若者たちの自立が実現すれば、彼らは納税者となり社会に還元されるようになります。若者支援は「社会への投資」なのです。
私たちはそんな「働きたいけれど働けない」若者が「働く」と「働きつづける」で社会的所属（自立）を獲得できるように支援しています。また、子どもの自立に悩む保護者への支援や、不本意に無業に陥らないための予防的な教育支援活動、経済的困窮状態にある世帯の子どもたちへの学習支援活動などを行っています。