日本におけるアルコール依存症者は、約200万人、ギャンブル依存症者は、約500万人、薬物依存症者は、約300万人と言われる中で、その回復を支援する施設は少なく、回復を支援するための情報提供もほとんどされていません。
また、残念ながら、新聞やテレビなどのマスコミで取り上げられるのは、依存症者のネガティブな情報が多く、依存症者が回復した姿やすばらしい生活を送っているポジティブな情報が提供されることは少ないのです。
私たちは、こうした状況を少しでも改善するために、今までの回復支援施設の枠組みを超えた新しい依存症回復支援団体として、「NPO法人回復はどこにでもある」を設立することにいたしました。
私たちの法人では、依存症からの回復を支援している施設や相互支援グループ、家族や関係者などの幅広い人々に声をかけながら、回復のための相談支援事業や回復に役立つ情報提供、調査研究、回復支援施設の運営、関係者や家族のための研修やセミナーなども開催していきます。併せて、依存症からの回復の素晴らしさを伝えるための活動もしてく予定です。
こうした活動により、いま困っている依存症者の回復を少しでも助けていくとともに、家族や関係者なども支援していくこともでき、さらに回復のための情報提供などにより、ひろく市民や社会に回復のすばらしさを知ってもらえるのでは と考えています。