認定NPO法人Homedoor

「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」ことを目指し2010年に設立された認定NPO法人です。一度ホームレス状態になると、抜け出したくてもなかなか抜け出すことができません。なぜなら、「家に入りたいから仕事をしてお金を貯めたいけど、住所がないので仕事に就けない」「路上生活は生活費がかさむので、いつまでたってもお金が貯まらない」という、「仕事」「住まい」「貯蓄」の負のトライアングル構造があるからです。Homedoorでは、まずホームレス状態からでもできる仕事をつくるため、ホームレスの人の特技である自転車修理を活かし、コミュニティサイクルHUBchariを開始しました。さらに、夜回り活動「ホムパト」などのアウトリーチ活動、季節のイベントや食堂などの居場所づくり、住まいや生活、仕事に関する相談事業など「6つのチャレンジ」により、ホームレス状態に陥っても抜け出したいと思ったときにすぐに抜け出せる仕組みづくりを行ってきました。2018年4月より、20室の個室を備えた「アンドセンター」の運営を開始しました。団らんスペースやシャワー室、キッチン、ランドリースペース、仮眠室など、ホームレスの人の生活に必要な機能を備えています。ホームレスの人向けの施設は行政も用意していますが、すぐに利用できなかったり、個室がないため集団生活になじめない人は入れなかったりしました。Homedoorでは個室のシェルターを用意し、その日泊まる場所のない人がプライバシーの保たれた場所でゆっくり次のステップの準備をし、安心して一歩を踏み出すことをサポートします。